やっぱりちゃんと測らないとだめでしょ
前期中間テスト・第1回定期テストの成績が出そろってきました。緑町中で5教科学年トップファイブに入る成績をたたき出す生徒もいれば、コツコツと自己ベストの成績を積み上げる生徒もいて、国語道場生は一人ひとりの生徒がそれぞれによく頑張っています。
さて、特に個別指導チェーン塾から国語道場に移ってこられる方ですね。そちらで偏差値が出るような実力テストを受けてこなかったという方が結構いらっしゃいまして、呆れることがあります。なんなんでしょう。塾に通っていて偏差値が分からないなんて。
国語道場では、実力テストの受験は必須です。受けないと事実上在籍できないようなシステムになっています。
こう言うと、ずいぶん子どもたちに負担をかけるのだなと思われるかもしれません。たしかに生徒たちには大きな労力をかけることになります。
しかし、同時にテストを通して塾が測られているという側面も大いにあるわけです。塾に通っていて偏差値が上がらないということではいけませんから、子どもたちに教えたことがしっかりと身に付き、成績が上がるようにこちらも必死で指導しなければいけません。その意味で、塾生の成績は国語道場の成績でもあるわけです。
ですから、塾としてお子さんに実力テストを受けても受けなくてもよいとしているところというのは、一見柔軟に対応してくれるところのように見えるかもしれませんが、私に言わせればそのような塾は責任感が薄く、お子さんの成績を上げようという意志が薄弱なんだと思います。「まだ小学生ですから」とか、「学力が低くまだ準備ができていませんから」とか、「付属校の方ですから」とか、さまざまわけのわからない理由をつけてテストを免除してくれるようでいて、その実テストで塾が測られることを恐れているのではないでしょうか。
親御さんの中にも、実力テストの受験を回避させたがる方がいらっしゃることも事実です。読書指導「ことばの学校」を受講しているだけだからとか、とりあえず国語の読解を見てもらいたいだけだから等々理由をおっしゃいます。
しかし、そういう方こそやはり受験させたほうがいい場合がほとんどです。テストを回避させたがる方に限って、学力がかなり深刻な状況に陥っているということは珍しくありません。
そもそも、塾で受けた実力テストの成績が悪かったということ自体は、お子さんの人生にとっては悪いことではありません。ああ、現状これだけ問題があるのかということや、これからどういうことをやっていかなければならないかということ、目標までどれくらいギャップがあるのかといったことが明らかになるからです。課題が明らかになるという点では、良いことのほうがはるかに多いはずです。
塾に通ってテストを受けないなんて、ダイエットしてるけど体重計に乗ろうとしないのと同じです。
まあ、やっぱりちゃんと測って、デジタルで確認しないとだめです。