2019年01月05日 18:20

読んでるつもりを打破する

 国語道場の冬期講習も、残すところあと1日となりました。昨年末の出席者が一番多いときなんかは、午前中だけで延べ人数で約80人が出席しているという状況でした。毎年、「過去最高」を更新させていただいているのですが、これも西千葉地区の地域の皆様のおかげと、感謝申し上げます。

 国語道場という塾名でやらせていただいておりますんで、「国語の読解力がない」、「読解問題が苦手です」という理由で入塾される方がいらっしゃいます。

 事実として、国語という教科は、漢字や文法、文学史などの知識を問う問題を除けば、問題用紙に答えが書いてある不思議な教科だと言えます。「読解力がない」とか「読解が苦手だ」という人は、その問題用紙に日本語で書いてある答えがどこにあるのか見つけられないと言っているに等しいわけです。

 もちろん、難関大学の入試問題に出題される文章のように、文章そのものが難しくて理解できないということはあるでしょう。そのような場合は、書かれていることについてその背景から、噛んで含めるように説明していく必要はあります。

 しかしながら、高校受験レベルまでの入試問題で、そこまで難解な文章が出題されることはありません。ということはすなわち、何か特別な読解のテクニックのようなものを身につける必要はなく、まったく別の観点から「読解力」を改善させていく必要があるということです。

 どういうことか、それはお子さんの読み方の習慣に問題があることに気づき、その習慣を矯正していくよう努めるべきだということです。

 「読解問題が苦手です」というお子さんは、まず例外なく、そもそも書いてあることをちゃんと読むという習慣がありません。本人は読んでいるつもりでも、目は活字の上を滑っているだけで、文章に書かれていることがどういうことか理解するために頭を働かせるところまで行っていません。そもそも読むとは頭を使うことだという観念を持っているのかさえ怪しい場合が多い。

 このようなお子さんに「ちゃんと読んでるの?」と尋ねても、「ちゃんと読んでるよ」と答えるでしょう。自分の「読む」という習慣がおかしいことを理解できないんですね。

 だから、このような場合、「ちゃんと読みなさい」などと言って、読解の習慣を変えようとしても、全く意味がありません。なぜなら本人は、それでちゃんと読んでいるつもりだからです。

 このような状況のお子さんには、音読させることが有効です。

 音読といっても、小学校の宿題のように、短い本や物語を最初から最後まで音読させるようなことは、あまり意味がありません。問題集を解きながら、設問に関する本文の部分を音読させるのが有効です。

 問題集を解かせる。そうすると、そのうち見当違いな答えを書いてきますよね。そうしたらチャンスです。その間違えた問題の答えになる部分の前後数行~10行程度を音読させましょう。

 まずたどたどしくしか読めません。問題を解いていた時に一回でもしっかりと読んでいたならば、すらすらと読めるはずなんです。それがたどたどしくしか読めない、読み間違える、読めない漢字がある。まともに文章に向かい合うという習慣が、それくらいできていないということです。

 書いてあることをちゃんと読む。「そんなの当たり前でしょ」と思われるかもしれません。たしかにそうなんですが、それを子どもにしつけるとなると、そのようなことを言うだけでは不十分なんです。良い習慣は、きちんとしつけなければ身につかないのです。

 どうでしょう。たどたどしくも音読をさせていって、そのうち答えの核心にあたる部分に行き当たります。すると、お子さんは必ずこのような声を上げるはずです。

 「あ。」

 もうね。デザインあかよと。最初からそうちゃんと読んでりゃ分かるでしょ、と言いたくもなりますね。高校受験レベルまでの国語の読解問題なんて、書いてある通りですからね。まあ、でも辛抱です。

 こうやってしつけていっても、1回2回の音読指導で治せるものではありません。悪い癖ほどすぐに戻ります。授業ではきちんと読むようになっても、テストとなるとなかなかできなかったりと、習慣化させるのは実に大変です。継続的に、粘り強く指導し続ける必要があります。

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