2017年09月12日 15:42

塾に行って成績がすぐに上がる子と、なかなか上がらない子との違いはどこにあるのか

 今週で国語道場のある西千葉地区の公立中学校の前期期末テスト・第2回定期テストが終了します。どの子どもたちも、自己記録更新を目指して頑張ってほしいと思います。

 さて、よく、塾(でも家庭教師でも通信教育でも何でもいいんですが)で勉強を習い始めたら、急激に成績がアップしたなんて話を耳にします。もちろんそういうことは実際にあることで、国語道場にも御多分に漏れずそういうお子さんはいます。

 その一方で、半年とか1年以上とか塾などで勉強しても、なかなか成績が上がらないというお子さんもたくさんいることでしょう。そういう違いはどうして起こるのかということについて考えてみたいと思います。

 念のために申し上げておきますが、極端に成績が悪い場合は、学習障害などの発達障害がないかどうかを確認してみることをお勧めします。

 ちなみに、千葉県は発達障害児の出現率が「低い」県であるそうです。2010年の全国学力・学習状況調査では、各学校に発達障害児の有無を調べていたそうですが、それによるともっとも出現率の高い滋賀県(小・中学校で4.7%)に比べると、千葉県はその「3分の1程度になる」ようです。

県別の発達障害児出現率

https://tmaita77.blogspot.jp/2011/09/blog-post_27.html

 これは、実際に千葉県の発達障害児の割合が少ないということではなく、あまり積極的に発達障害と認定しない傾向のある県だということなのではないかと推測します。上にリンクしたブログの筆者の方も、「(出現率の高い)県の教員は、発達障害児の存在に敏感で、自校に在籍する発達障害児の数を多く回答した」のではないかと感じているようです。

 このようなわけで、学校の先生などから指摘されるのを待つよりも、親御さん自身が行動を起こす必要があるかもしれません。お子さんに支援が必要な時に、努力を促すのは正しい対応とは思われませんので、お子さんについて「もしかしたら」と思われる親御さんは、担任の先生などにご相談になってほしいと思います。

 さて、それでは塾などで学習指導を受けたらすぐに成績が上がったお子さんとそうでないお子さんとの違いはどこにあるのかという話ですが、平たく言えばそれは頭がいいか悪いかの違いにあります。

 「頭がいいか悪いか」なんてそれを言っちゃおしめえよと思われるかもしれませんが、これはどうにもならない問題ではなく、自分がどの状況にいるのかを正しく把握したうえで、それを克服しようと努力することで解決可能の問題なのだと考えます。つまりは、頭をよくすることは可能だと国語道場は考えています。

 「塾に行ってもなかなか成績が上がらない」お子さんは、自分がどういう状況にあるのかが分かっていないとか、それが分かってもそれに向き合って解決していこうとしていないとか、そもそもその解決に時間が相当かかるのだということを本人も親も分かっていないといったことがあると思います。

 では、塾などで学習指導を受けていてもなかなか成績の上がらないお子さんについて考えられる問題点をざっと挙げてみます。上に挙げられているものほど深刻度も高いです。

イ 日本語力が低い

 (1)語彙力が低い

 (2)分かるまで読む習慣がない

ロ 言うことを聞かない

ハ 練習しない

ニ コツが分からない

 これらの問題点ですが、それぞれの状況は、より上の問題を抱えていないことが前提です。例えば、ハの練習しないという問題においては、より上に書いてある「日本語力が低い」といった問題は抱えていないと理解してください。

 一番下の「コツが分からない」だけのお子さんは、本人が分からないところを教えてあげるだけで、あとはどんどん伸びるでしょう。

 ハの、単なる練習不足のお子さんでしたら、単純に勉強の時間と量を増やすだけで大丈夫。

 ロの「言うことを聞かない」。少し深刻度が増してきましたね。算数・数学の計算は省略せずにノートに書くとか、ちょっと考えてもそのほうが合理的でミスも減って、成績も上がりそうだよねというアドバイスにも耳を貸さずに我流を通そうとしてしまう。メンタルな問題もあるのかもしれません。悪い習慣を改めさせるために、粘り強い指導が必要になってきます。

 そしてイ。私の感覚ですと、中学生ならクラスの半分はイの(2)「分かるまで読む習慣がない」で、そのうちのさらに半分がイの(1)語彙力が低いだと思います。

 以前の記事でも紹介しましたが、ある大規模な学力調査の結果、中学生の半分は教科書レベルの日本語も正確に読み取れないということが明らかになっています

 日々小・中学生と接している立場の人間から言うと、教科書レベルの日本語も正確に読み取れないというよりも、文章で言っていることが正確に分かっていなくても気にならない子どもたちが大半であるということではないかと思います。国語の授業でも、この文章のここに書いてあることを自分の言葉で説明してごらんと言われると途端に固まってしまう、そのくせ問題は解いてくるという子どもは少なくなく、むしろ多数派でさえあります。

 冷静に考えて、自分の読んでいる文章に何が書かれているかほとんど分かっていないのに、ただ活字の上を視線が流れている、そのこと自体まったく気にしないなんてことは、はっきり言ってかなり気味の悪いことなのですが、それでもそういう状況に慣れてしまっている子どもは非常に多いと言えます。

 書いてあることをまともに読まないのが当たり前になっている子どもを指導するのは、それこそ大変な時間とエネルギーを要しますが、それでも何が書かれていたかを説明させるなど根気良く指導していく必要があります。

 最後に最も深刻なイの(1)ですが、一般的な中学の生徒の4人に1人くらいは、小学校低学年レベルの日本語語彙力しか持ち合わせていません。どうしてそういうことが分かるのかというと、国語道場では「読書指数診断」という日本語力診断テストを実施していて、小学何年生の教科書に出てくる言葉まで理解できるかを測定できるからです。その結果、大半の中学生が小学5・6年生で教わっている言葉の意味が分かっていません。そして、語彙力レベルが小学3・4年生かそれ以下という中学生が一定程度いるという現実は、衝撃的です。

 こういう現実をご存じないと、「子どもを塾に行かせたけど、成績が全然上がらない」などと思われることになるのだと思います。もちろん、小学校低学年レベルの日本語語彙力しか持ち合わせていなければ、塾で数か月程度勉強を教わったところで成績が上がる、つまり同級生と肩を並べるとかそれを上回る成績を上げられるはずなどあるわけがありません。

 国語道場が西千葉地区で独占的にご提供する読書指導「ことばの学校」は、ひとえに本をたくさん読ませるだけでなく、日本語語彙力を伸ばし、読みの正確さを向上させることができる、楽しくかつ効果的なプログラムです。

 中学生なのに語彙力が小学校低学年レベルといった事態を避けるには、早めの対応が最も有効であることは言うまでもありません。語彙力をつけ、正確に読む習慣を身につけさせるためにも、小学生になったら読書指導「ことばの学校」をお勧めします。

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