2015年09月23日 11:34

効率のよい勉強法なんかあるわけがない

 生物の種は、頭数が減ってくると1匹1匹の出来が悪くなるそうですね。下等な生命と人間を単純に比較はできませんが、少子化が、日本と日本人にとってまずいことを引き起こすことになるのではないかという気がしています。

 そういうことがうかがい知れるのは、ベネッセさんから子どもに送られてくるDMですね(・・;)

 ちなみに、私の子どもあてに送られてくるチャレンジのDMは、面白いので受取拒否せずにそのまま送り続けてもらっています。

 そのベネッセさんのDMを見ていると、「ああ、少子化で受講者集めが大変だとはいえ、教育を語る者がこんなウソを言うようになったか」と、そういう思いが強くなります。

 やたらと、「効率よく勉強できる」ということを強調していますよね。

 たしかに、ノートまとめみたいな自己満足で無意味な勉強はやめようといった、耳を傾けるべきことは書かれていますが、それでも「効率のよい勉強法がある」なんてのはウソです。きちんと理解できて、独力で出来るようになるには、手間と時間をかけるしかないです。

 思い出すのは、私の大学受験期。当時のZ会の旬報ですよ。

 「効果的な学習法はあっても、効率的な学習法などあるわけがない」

 定期テスト前のノートまとめみたいな時間殺しのなんの意味もない「勉強法」じゃなくて、理・社の暗記事項や英語例文の自己小テストとか、国・数・英なら以前解いた難問を再度ゼロベースで解き直すとか、効く勉強法は存在する。でも、手間と時間の掛からない勉強法など存在しないということです。

 子どもがたくさんいた時代だと、塾も予備校も通信教育も、生徒集めにそれほど苦労しなかったので、本当のことが言いやすかったのでしょう。昔のZ会なんて、ご存じの方も多いと思いますけど、むちゃくちゃな課題を毎月無愛想に送りつけて、添削もでっかくバツだけとか、本当に鬼畜でしたよね^^;でも、本当のことはちゃんと伝えてくれていたように思います。

 もっとも、生徒が簡単に集まるときは厳しいことをズケズケと言って、生徒集めに苦労するようになると甘っちょろいことばかり言うようになるというのも困ったものです。自由な経済活動に任せておくと、こんなことになってしまうのでしょう。

 最終的に気の毒なのは子どもたちで、「効率よく勉強する方法があるよ」なんて悪い大人(または本気でそう思っているバカな大人)がいい加減なことを言って子どもを集めて、甘やかしていったら、そりゃ自分のアタマで考えて行動できる人間なんかに育ちっこないでしょう。

 一人ひとりの人間がどれもこれもアタマすっからかんだったら、そんな人間たちが作る社会もそりゃオタンコナスだ。こうして、少子化→塾・通信教育による子どもの甘やかし→劣化人間の増殖→社会の崩壊というのを心配してしまいますね。

 だいたいね、塾みたいなものをでっかくしようって発想にイカサマがあるんですよ。でっかくするためにウソを言うんです。

 私は、国語道場は小さい塾でなければならないと思っています。小さい塾だからこそ、子どもたちに勉強の本当のことを伝えられるんです。子どもたちには、今は厳しいかもしれませんが、「いい加減なことをするな」、「手間と時間をかけろ」ということを言い続けたいと思っています。

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