2015年10月13日 11:38

中学生の通知表の見方 オール3では話にならない

 毎年7月ころになると「学習成績分布表」という資料が県の教育委員会のホームページ上に公開されます。

 「学習成績分布表」とは、千葉県内のすべての市立中学校の3年生の内申点分布を集計したものです。例えば、○○中学校では国語の内申が5の人が何人、4の人が何人という情報です。

 こういう情報がネット上に公開されていることを、意外と知らない方が多いようですが、ご自分のお子さんの中学校のデータも見られますので、是非ご覧になることをお勧めします。

 ただし、千葉大附属中と県立千葉中のデータはありません。千葉中生は高校入試にはほとんど絡んでこないと思われますので、塾としてはどちらでもいいかなと思うのですが、千葉大附属中については公開してほしいと思いますね。というか公開されない理由がよく分かりません。

 さて、現在の内申点は絶対評価ですね。各教科、基準を満たしていると評価されれば、例えば5を何人にでもつけてよいとなっています。

 この制度は2002年から始まったもので、それ以前、現在の保護者の皆さんが中学生だった頃は、相対評価だったということも周知のとおりですね。

 相対評価では、1と5が全体の7%、2と4が24%、3が38%という比率で割り当てられることになっていました。1と5はそれぞれ全体の7%ですから、40人のクラスなら2~3人ずつしかいない一方、3は15人くらいいたことになります。

 それでは、絶対評価による評定は実際どのように運用されているのでしょうか。

 まず、教育委員会のサイトの該当ページトップには、全県の平均のリンクが掲載されています。

 主要5教科を見ていくと、5が20%、4が25%、3が40%で、2と1が合わせて15%というところでしょうか。相対評価の時と比べても、3や4の割合はほとんど変わっていませんが、5をもらえる子どもの割合は3倍、2と1をつけられる割合は半減していることが分かります。

 西千葉地区の個別の学校のケースを見てみましょう。

 轟町中学校では主要5教科の評定の平均は5が17.3%、4が28.4%、3が43.5%、2が8.6%、1が2.1%となっています。ざっくりと、4か5の生徒が45%、3の生徒も45%、1・2をもらう生徒は10%といったところです。

 一方、緑町中学校では、5が18.5%、4が32.2%、3が45.3%、2が4.1%、そして1をつけられた生徒は0でした。9教科全てにおいて0をつけられた生徒が0という状態は前年度も同じで、評定1をつけない方針であるようです。稲毛中学校でも去年の3年生で1をつけられた生徒はいなかったようです。

 逆に言うと、緑町中や稲毛中では、2が最低評価ということですから、1がつかなくてよかったなんて思う人がいるとすると、それはとんでもない勘違いということになります。

 以上、数字をバーっと羅列してしまいましたが、分かりやすいようにグラフにしてみました。

 

 こうしたことから評定について把握しておいていただきたいことは、次のようなことです。

① 90%以上の生徒が3以上の評定をもらっていて、1・2がつけられる生徒は10%程度

②形式的には5段階評定だが、実質的に2~5の4段階評定で、最低評価は2

 保護者の皆様は、内申書の評定は相対評価だった世代ですので、5→すごい、4→良い、3→普通・・・といった感覚をお持ちになりやすいかもしれませんが、今の評定は、5→良い、4→普通、3→イマイチ、2→論外、1→???といった感じで理解しておかれたほうがよろしいかと思います。

 最近の記事で、ほとんどの公立高校は前期選抜において、評定1をもらっているとアウト、評定2でもダメというところがあるということをご紹介しました。一見厳しいようにも見えますが、上のような事実を考えると、当然のことと言えるかもしれません。

 また、私立高校の併願基準ですが、5教科でオール3、つまり15点では千葉市内で推薦の出る学校はほとんどありません。このことも、上記のことから仕方のないことであると言えるのかもしれません。

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