2015年04月28日 03:31

中学受験、する?しない?

 小・中学生向けの読書指導「ことばの学校」を導入して今年で3年目となりますが、お蔭さまで昨年同時期の3倍を超える小学生に通っていただいております。

 トップページでもご案内しております通り、ゴールデンウィークに、その「ことばの学校」無料体験会を実施いたします。まだまだご予約を受け付けておりますので、どうぞ皆様この機会に、楽しくてためになる「ことばの学校」を体験なさってください。

 小学生といいますと、先週、4月の実力テストの成績表を返却いたしました。今回春期講習にご参加になった小学生の82%の偏差値がみごとに上昇しました。春期講習における苦手単元の集中的な攻略が奏功したものと考えております。

 しかし、残念ながらお二方が、前回1月の実力テスト偏差値と今回のそれとの差が±0でした。今後の指導に向け、原因を調査分析し、しっかりと対応してまいります。 

 さて、そのようなわけで今年はことに小学生の保護者の皆様からのお問い合わせ、ご相談を多数頂戴しております。そうした中で、中学受験について、複数の保護者の方から、ちょっと気になるお話をお聞きしました。

 千葉周辺の、小学生を多く集めている塾さんの中に、中学受験を半ば強引に勧めるところがあるということでした。

 千葉県教育委員会発表のデータから類推しますに、千葉県では小学校から公立中学校に進学する生徒が9割以上であると見られます。ですから、中学受験というものが実際どういうものか、実はよくわからないという保護者の方は、多いのではないでしょうか。

 ですので、塾は、おせっかいなほどに懇切丁寧に入試制度やその考え方についてはご案内を尽くすべきだと、私は思っています。中学受験を強引に勧めたり、うやむやにしてそちらに誘導したりすることについては、大変に憂慮の念を抱きます。

 10年程度の人生経験しかない小学生が挑む中学受験とは、何を目指すものなのでしょうか。それは、子どもに合った学校を選ぶということにあります。

 ある程度身も心も成長した中学生や高校生が挑む高校受験や大学受験では、多少ムリ筋の上昇志向も成長の糧になります。しかし、小学生に対していたずらな高望みをさせることは将来大きな禍根を残すだけです。「高い目標」よりも中・高卒業までの6年間の成長のために今現在の自分の子どもに合った学校を考えることが第一です。

 上に紹介した、半ば強引に中学受験に誘導している塾では、「とりあえず中学受験コースに入って様子を見て」と言われるそうです。

 まともに中学受験に取り組んだことのある塾関係者であれば、このような対応はありえないと即座に感じることでしょう。中学受験は、「やるかやらないか」しかないからです。

 では、その「やるかやらないか」はどこで判断したらよいのでしょうか。それは、お子さんの「適性」です。

 批判を恐れずにはっきりと申しますと、いわゆる難関中学校受験は、幼くして多くの才能を授けられた早熟な選ばれし子どもたちのための舞台です。そのような「適性」がなければ、最初から挑戦するべきでないと断言します。

 そもそも大人が理解しておかなければならないことは、中学受験の段階でそうした「適性」がないと言ったところで、少しも嘆くような問題ではないということです。

 小学生という、成長の個人差が非常に大きい年齢期に、難関中学を受験するだけの力が備わっていないからといって、その子どものポテンシャルそのものが低いわけでもなんでもありません。子どもの心の成長が、難関中学に入るような子どものそれよりは多少遅いというだけのことですから、その時点でその子に合った、6年後に大きく成長できる環境を探してあげればよいだけのことです。

 国語道場では、前身の桜友進学会の時代を含め、細々と(笑)中学受験指導も進めてまいりました。それこそ県立千葉中に合格した生徒もいれば、世間的にはそれほど名門といわれるようなところではない中学校に進学した生徒もいます。しかし、全員に共通して言えることは、ひとりひとりがそれぞれに合った中学校に進んだということです。こうした進学は、その後の子どもたちを大きく成長させてくれます。

 一方で、子どもに合っているかということよりも、上昇志向で受験中学を決めてしまい、受験勉強を進めることで、無自覚に子どもの心に深い傷を負わせてしまっている親御さんは少なくないのではないでしょうか。

 実際、我々塾の人間は、中学受験で「失敗し」て、折に触れて自分の「頭の悪さ」を自嘲し、「優秀な」友達の話をするような中学生たちとしばしば出会います。たまたま小6の段階で、難関中学入試で合格できるほど早熟でなかっただけなのに、自分を能力が低い者のように思ってしまう子どもたちに出会うたびに、心が痛みます。

 千葉中は難しいだろうけれども、とりあえず稲中を受けさせようなどと考えていらっしゃる方。稲毛中入試も高倍率で、いわゆる安全圏がないほど厳しいです。「とりあえず」受けさせた結果、子どもがどれほど傷つくことになるか、どうか考えていただきたいと思います。渋幕は無理でも、△△は何とかならないかなどと思っていらっしゃる方。偏差値だけではなく、中高の6年間、お子さんがたくましく成長できる学校を探す、という尺度を持ってください。

 お子さんにぴったりの中学校に出会えたならば、ご家族にとっても本人にとっても、中学受験は本当に素晴らしい経験となることでしょう。塾の中学受験指導は、そのような出会いの一助となるものであるべきだと思います。

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