【令和の子育て】「子どもが本を読まない」を放置してはいけません

2023年05月13日

スマートフォンのような情報機器の急速な発達と普及に伴って、子育て・教育において、昔はそれほど心配しなくてもよかったが、今ではしっかりと対応しなくてはいけなくなったことが出てきています。その一つが、子どもの読書離れです。

私自身、子ども時代、自分から本をどんどん読んでいく方ではなかったのですが、ある程度成長してから、一気にたくさんの本を読むようになった経験があります。同じような読書の経験を積まれた方も、たくさんいらっしゃることでしょう。そのようなわけで、私は、以前は「子どもが本を読まない」ことを、ことさらに問題視してきませんでした。

しかし、Z世代、デジタルネイティヴなどと呼ばれる今の若者たちの行動を見ているうちに、「子どもが本を読まない」なんて大丈夫などとは言っていられないと強く感じるようになりました。彼らは、子どものころからスマートフォンなどに触れて育っていて、動画や写真などの画像ばかりを見て生きています。何かを読むといってもLINEのメッセージのような短文を読む程度という人が、本当に多くなっているのではないでしょうか。放っておいたら、一生まともな読書をしないのではないかと、本当に心配になります。

3月に行われた朝日学生新聞社主催のオンラインセミナーでは、講師の南雲ゆりか氏も、子どもに本を読ませていくことの重要性を強調していたり、最近ではYahoo!ニュースで、幼い子どもに何とかして本を読ませていく体験記が掲載されたりしています。令和の子育てにおいては、子どもが本を読まないことを看過してはいけないという危機感が広がってきているのを感じます。これからは、子どものうちに読書の習慣をつけた方がいいという状況から、スマホではなく本というものを読む習慣をつけさせなければいけない状況になったと言えるでしょう。

国語道場では、十年来、「ことばの学校」という読書指導を行っているのですが、折よくこの「ことばの学校」の開発責任者の方によるセミナーが行われるそうです。低学年のお子さんをお持ちの保護者の方向けとのことですが、これは必見と言えましょう。どうしたらお子さんを、動画視聴ばっかりではなく、本というものを手に取って読むように導いていけるかのヒントが得られるでしょう。

低学年児童の保護者対象というところもいいですね。

以前、読書指導「ことばの学校」を導入している塾長先生方が集まる勉強会で、勉強へのモチベーションは、どうしても小学校低学年>小学校高学年>中学生という傾向がある、という話題が出たことがありました。小学校高学年、中学生ともなると、勉強が苦手だ、嫌いだとなってしまっているケースが少なくありません。

これについて、私が、周囲の大人、特に親からガミガミ言われる年月が長くなる分、高学年や中学生は自分は勉強ができないという自己評価ができてしまうのではないかと話したところ、その場にいた塾長先生方の多くも同意していました。

塾は中学校からとか、小学校高学年からというお考えの方は少なくないでしょう。もちろん、中学や高学年からが手遅れだなどということはないのですが、低学年は勉強についてのコンプレックスを抱いている可能性が低く、やる気があるので、実は低学年は塾で勉強を始めるのにはいい年齢だということを、ちょっと知っておいていただければと思います。

まだ幼いうちから、あまりゴリゴリ塾通いをさせたくないという方にも、読書指導「ことばの学校」は大変おすすめです。お子さんの負担が非常に小さく、それでいてあらゆる学びの基盤となる日本語力を伸ばす効果が大変大きいからです。

子どもに厳しく当たってしまって、勉強嫌いにしてしまいそう、などといったお悩みがありましたら、どうぞお早めにご相談ください。