「独眼竜政宗」で国語の勉強 Lesson 06

2024年04月05日

改めて「独眼竜政宗」を見直してみると、非常に難しい言葉が多く、何度繰り返し再生しても聞き取れないことがたまにあります。やむを得ず、昭和62年に刊行されたシナリオ州の古本をAmazonで購入して、確認しています。

ジェームス三木さん脚本の大河ドラマは、「独眼竜」のほかに「葵~徳川三代」がNHKオンデマンドで視聴可能になっています。そちらの方はセリフが漢文訓読調で一見とっつきにくく聞こえますが、実は「独眼竜」ほど難しい言葉はあまり出てきません。故事成語・ことわざ・慣用句の教材としても、「独眼竜政宗」は最適のようです。

今回は第6話「侍女成敗」です。

田村家から派遣された愛姫の侍女たちはちょっとむかつく感じでしたが、今回あっさりと殺されてしまいます。さすが室町人、荒っぽいです。

あっこうぞうごん 悪口雑言 さんざん悪口を言うこと
ぼうじゃくぶじん 若無人 人前にもかかわらず勝手にふるまうこと(出典「史記」)
てがらがお  手柄を自慢する顔。今風に「どや顔」
ひふんこうがい 憤慷慨 運命や社会の不正を憤り、嘆き悲しむこと
ごんごどうだん 言語道断 言葉に表せないほどひどいこと。もともとは仏教の教えは奥深く言葉に表せないことを意味した(出典「維摩経」)

※色付きの文字は小学校で習う漢字ですので、千葉県公立高校入試の漢字書き取り問題に出題される可能性があるものです

喜多も小十郎も、侍女たちの悪行の動かぬ証拠を手に入れているのだから、さっさと輝宗パパに報告すればいいのにと思ってもしまいますが、もし輝宗パパが知ったうえで侍女たちを成敗した場合、それは伊達家としてそのような裁定をしたことになるので、事件について伊達家が田村家に責任を負うことになります。そうならないように、喜多が私怨で侍女たちを殺害したことにしたということなのでしょう。