通知表は“オール4”が最低ライン
ほとんどの高校で定員を大きく上回る志願者を集めていて、数字だけ見ているとこれで受かるんだろうかと不安になるかもしれません。
言うまでもなく、一部の難関校では合否は当日の試験の成績次第になっています。一方で大半の私立高校は、「入試相談」を通して中学校からの推薦という形で受験生に対し合格の確約を与えることが一般的です。したがって、公立高校が第一志望で、私立高校は推薦が出ているところしか受けないという受験生は、志願者がどれほど定員を上回っていようと、不合格の心配をする必要はありません。
では、その中学校から推薦をもらうための根拠となる実績は何かということですが、これも皆様ご存じの通り「内申点」ということになります。しかし、「内申点」(正しくは調査書点)は中学在学中のほとんどの期間において本人に開示されることはありません。それに近い数値として、通知表の点数があります。私たちは、通知表の点数を通じて、「内申点」がだいたいこれくらいだろうということを推定することになります。
千葉県教育委員会開示資料によると、皆さんの中学校で「内申点」はどのようにつけられているのかが分かります。それはおおむね、
4・5が半分、3が3分の1、2が少々、1はほとんどなし
こんな感じです。
例えば、西千葉地区の中学校で緑町中だと、9教科平均で4または5が57.8%、3が34.1%。轟町中は4または5が50.7%、3が39.1%。です。
要するに、内申点の4や5はふつう取れるということです。
当然の帰結として、現在私立高校の併願推薦がオール3ではほぼ絶望的になっていますが、それはこのようなわけです。
私の世代もそうですが、現在中学生の親御さんですと、まだ中学時代「内申点」のつけ方は相対評価であったと思います。そうすると、評定の4、ましてや5なんて、なかなか取れるものではありませんでした。しかし、現在の「内申点」のつけ方は絶対評価です。子どもたちみんながよくできていれば、全員に5をつけてもよいことになっています。
さて、現在通知表の評点が3ばかりの人も、それなりにいるのかなと思いますが、その点数に慣れてしまってはいけません。とにかく、評定点4や5は、ちょっと頑張ればだれでも取れるということを知ってください。そして諦めずに、第4回定期テスト・後期期末テストに向けて、頑張っていきましょう!