成績が上がる人は、けっきょく「動ける」人

2022年06月12日

「動ける」といっても、運動能力の高い人という意味ではないですよ。

今日は定期テスト対策学習会「日曜道場」の前期中間テストにおける最終回でした。

何事も、こういう役に立ちそうなイベントがあったら、さっと動いて参加できるかどうかは大切だなあと、かねがね思っています。

テスト勉強。そりゃ、家でも「できる」でしょう。でもどれだけの人がちゃんとやっているのかと思います。「勉強しなきゃ」と思っていても、日曜日はけっきょく昼頃まで寝ていて、勉強を始めても数時間で一日が終わりなんていう生活をしているようでは話になりません。

テスト勉強に限らず、宿題や受験勉強も同じですね。家にいたらだらだらと過ごしてしまってあまり勉強に取り組めないということが分かっているのなら、どんどん塾の自習室に行くとかすればいいわけです。なんとなく面倒だとか言って「動けない」人には、つまるところそれなりの結果がついてくることになるのであります。

現在、国語道場では連日塾生やご新規の方の面談を精力的に行っているところです。

先日の面談でのこと。小学生のお子さんが、最近歴史が好きになって、毎週大河ドラマの『鎌倉殿の13人』を楽しみに見ているというお話を聞かせてくださいました。

そこで私が生徒本人に、『鎌倉殿の13人』の登場人物で誰が好きなのか尋ねたところ、源義経が好きだということでした。

それならば、日本の歴史の学習漫画を買い与えられたらどうですかと保護者の方にお話ししたんですが、するともうその帰りに買っていかれると仰っていました。このフットワークの軽さが本当に素晴らしいなと思いました。

鉄は熱いうちに打てなどと申しますが、学習面で子どもを導く上でタイミングはとても大切で、「これは」と思ったらすぐに行動に移すこと。こういうことの積み重ねが、最終的には大きな力の差になっていくのだと思います。

ちなみにこのお子さん、「読書指数診断」の判定で、この1年間になんと10,000語近くも日本語語彙力が伸びていました。やはりこういう成績を残すお子さんのところには何かあるものだなと思いました。

ちなみに、歴史漫画で私がおすすめしているのは、小学館版のものです。学術的に見ても大変信頼できる内容で、絵も落ち着いた感じで、何度も覚えるほど読んでほしいと思います。

ついでに私が超絶おすすめしているのが、「週刊少年ジャンプ」に連載中の『逃げ上手の若君』です。作者は「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」の松井優征さん。

写真右下の人物は足利尊氏です(^^;

主人公は北条時行。鎌倉幕府最後の得宗の北条高時の遺児で、信州の豪族に匿われて育ったのち挙兵、鎌倉を奪還して「建武の新政」崩壊のきっかけを作った人物です。その後20代半ばに捕らえられて処刑されるまでに、さらに二度も鎌倉を攻略したという、なかなか激アツな人生を送っています。

やっぱり、さすがジャンプコミック、面白いですね。国語道場では生徒が読める本棚に既刊すべてそろっています。歴史学者の本郷和人さんのコラムも巻末についていて、各巻お腹いっぱい、大満足です。みんなも読んでね~。