千葉県公立高校2022年度入試定員発表~ダメダメな教育委員会

2021年08月31日

今の中学3年生が受験する来年度の千葉県公立高校入試における高校別の募集定員が発表されました。国語道場では、テスト業者から提供された見やすい資料を、中3受験生全員に配布しました。

国語道場のある千葉市では、来年度の稲毛国際中等教育学校開学に関連して、市立稲毛高校の定員減とそのフォローがどうなるかという点が注目でした。で、ふたを開けてみると・・・

いやはや、市教委が悪いのか県教委が悪いのか、結局どっちも悪いのかわかりませんが、これほど教育委員会が無能、ボンクラであるとは思いませんでした。呆れて果てています。

予定通り、稲毛高校の定員が2クラス分80名減になるのですが、その分のフォローなのか、千葉北高校と磯辺高校がそれぞれ1クラス40名ずつ定員増になっています。

「何なのこれ?」と、千葉市の受験生、保護者の皆様から一斉に突っ込みが入っていると思います。市民を舐めているんでしょうかね。稲毛から80名減らすから、同じ1学区で80名増やす程度のことしか考えていないんじゃないでしょうか。

問題は受験生側の視点に立っていないということ。例えば、稲毛高校はちょっと厳しそうだという状況で、そこから北や磯辺に志望校を変更するというケースはほとんどないと思うんですね。稲毛の定員を減らすカウンターパートだったら、別の高校にするべきでした。教育委員の人間はこんな常識的なことも分からないんでしょうか。

また、市立高校の定員減のフォローで、県立高校を当てるというのも最悪。今回減らされる80名分というのは、稲毛高校の普通科の定員です。つまり、もともと千葉市民専用枠がごっそり減らされるということです。それなのに、千葉市とそれに隣接する学区の県民だったら誰でも受けられる県立高校の枠を80名分増やすというのは、考えが足りないといわれても仕方がないでしょう。

もともと千葉市は、周辺の学区からの流入が多い学区です。よって、多くの場合他の学区よりも入試の倍率が高い。今の高1が受験した今年の入試でも、千葉市の第1学区の平均受験倍率は1.17倍で、全学区中最も高かったです。

市立千葉、稲毛と2校の千葉市民専用枠があって、それでもなおかつ倍率が県内で最も高かったのに、その千葉市民専用枠を2クラス(2023年度はさらに2クラス)ガリガリ削る一方で、他の学区の受験生も受けられる県立高校の定員を増やすなんて言うのは、まったくもってトンマとしか言いようがありません。

稲毛の定員をどうしても減らすというのなら、全県学区の国際教養科から手をつけるべきだったと思いますよ。そしてその穴埋めは、同じく全県学区の幕張総合の定員で調整するべきでした。

周辺の田舎から受験者が集まりやすい千葉市の事情を最大限考慮するならば、稲毛高校の千葉市民専用枠の代替えに、市立千葉高校の定員を増やすというのが筋でしょう。まぁ、そんなことをしたら市千葉の入学者のレベルが下がってしまいますから、市千葉側がいい顔をしなかったとかいうことがあったんでしょうか。憶測ですが。それともその程度のことも検討しなかったのかもしれませんが。

今年の中3生はかわいそうですよ。小6で稲毛高校附属中を受けたときは2クラスしか募集がない狭き門で、今度中3で高校受験になると、稲毛高校が2クラス定員減にされてしまうんですから。

千葉市の統計で、年齢別の人口を見てみると、今の中3は8,700人くらいいる。それに対して小6は約8,100人。今年の中3のほうが小6よりも600人も多いのに、稲毛高校附属中の定員が少なかったし、稲毛高校の定員も減らされちゃう。ホント、ひどい話ですよ。

だいたい、稲毛高校を中等教育学校なんかにする必要があったのかも私はずっと疑問。稲毛国際中に何が何でも行きたいという人にはピンと来ないかもしれませんが、毎年のように1クラス分くらい追加合格を出して定員を充足しているというのが現実。これに定員を一気に倍にするわけですから、素直に考えれば入学者のレベルは下がります。それで本当に理想としているような学校運営ができるようになるんですかね。

公立中高一貫校の設置が国会で決まったときは、進学熱をあおらないようにすることとか、学力検査は行わないようにすることなんかが付帯決議で決められていたはずなんですよね。それが、今じゃ進学熱は煽られまくり、学力検査じゃなくて適性検査とか、もう世の中ペテン師ばっかりですね。教育によろしくない。

何を目指しているのかよくわからないけれども、稲毛を完全中高一貫化して、その減った定員の穴埋めもデタラメ。教育委員会なんて本当にアタマ空っぽの人たちがやっているんじゃないでしょうか。