暇な時に、ポケットからスマフォじゃなくて本を取り出す習慣をつけたい

2023年01月19日

 国語道場の小学生は、全員、読書指導「ことばの学校」を受講しています。

 この「ことばの学校」を導入して、はや11年目になります。「ことばの学校」の説明会に参加しまして、そのシステムがあまりにすばらしいので、まず自分の子どもにやらせたいと思いました。それが導入のきっかけです。

 で、実際に自分の子どもにやらせてみたのですが、これが効果てきめん。小6で、算数偏差値39というとんでもない成績をたたき出していたのが、中1で日本語語彙力30,000語を突破、中学卒業後は国立工業高専に進み、今春都内の国立大学工学部に進学することになりました。『ビリ◯◯』みたいな本が出せますね。本当に、一人の保護者として、「ことばの学校」には心から感謝しています。

 自分の子どもを「実験台」にして、これだけの実績を出すことができた教材ですから、私は「ことばの学校」をどなたにも胸を張ってお勧めしております。

 実際、定期的に実施している語彙力・読解力テストにおいても、日本語力の劇的な成長が確認でき、その結果多くの生徒の成績が向上しています。

 しかし、何といっても一番うれしいのは、子どもたちが自分から本を読もうとするようになることですね。

 「ことばの学校」を受講する小学生たちは、授業前や休み時間に、自分で持ってきたものや道場の本棚の本を取り出して、すすんで本を読んで過ごしています。読書指導の合間に、さらに別の本を自分から読んでいるという不思議な状況ですね。

 ということで、そんなかわいくも不思議な小学生ちゃんたちの読み物を、折を見て仕入れています。

 漫画ばっかりですが(^^ゞ

 最近、『逃げ上手の若君』第9巻を仕入れました。塾長が読み終わり次第、みんなの本棚に置いておきますね。

 空き時間に寸暇を惜しんで本を読むという習慣、大事だなあと思います。

 ちょっと空いた時間にスマホを取り出して、インスタやらtwitterやらで時間をつぶすというのも、悪くはないんですが(というか自分もやってますし)、子どもとなるとその使い方にバランスを甚だしく欠く傾向があることを大いに憂慮しています。

 スマホばかりいじっていると、勉強しなくなって成績が下がるとか、夜更かしして生活のリズムが狂うとかいったこともありますが、志を共にするわけでもない、自分と同等レベルの人間と、あまりにも長時間ただ群れることは、人間精神にとってあまり意味があることと思われません。

 将棋では、「上手と指せ」という言葉があるそうです。自分と同等かそれ以下の相手とばかり指していたら、いつまで経っても強くならないということです。

 人生の「上手」と手っ取り早く出会う方法。それが読書です。

 国語道場での経験が、一人ひとりの子どもたちの人間的成長のきっかけになってくれることを願っています。