塾っ子が気を付けてほしいこと

2022年06月15日

先週定期テストが行われた中学校の結果が続々と返ってきています。

前回の学年末と比べて150点近く点数が上がった生徒もいて、ちょっとびっくりしています。本当に国語道場の中学生は、勉強をよく頑張っています。それでいて、違う中学校の間でも、お互い仲良しだったりします。

国語道場で私を手伝ってくれているスタッフは、千葉大学などの一流大学に所属する優秀な若者たちです。

どうしたらこういう大学に進学できるのかなと思って、どういう塾に通ったのかなどと聞くのですが、以外にも、約半数は塾や予備校には行ったことがないといいます。

通信教育だけでやってきたとか、高校の課題が大変で、それをこなしているうちに相当の学力が付いたなどなど、自主勉強だけでこういう大学に進学できてしまう人というのは、結構いるものなのですね。

なんだかそう聞くと、塾やら予備校やらに通うことがダメなことのように思われるかもしれませんが、そういうことではありません。自主勉だけで一流大学に行けてしまう彼らは彼らで、人付き合いが得意でないなどといった「苦手意識」があったりするようです。

要は個人の特性の問題で、塾が必要な子どもたちは、他者とのコミュニケーションがとれる環境で勉強するのが好きだなどといったいい面があると考えられるということでしょう。どちらが優れているとか、そういう問題ではないと思います。

ただ、塾が必要な子どもたち、特にまだ中学生くらいまでの子どもたちには、注意してほしいと同時に、自主勉が好きという人たちから参考にしてほしいと思うことがあります。

そもそも、自主勉で一流大学に行けてしまう人たちというのは、どうしてそういうことができるんでしょうか。

「そりゃ、あいつらはもともと頭がいいんだ」とか、「家ですげーガリ勉してんだ」とか、いろいろ考えられるかもしれません。

でも、それらはほとんどが的外れかなと思いますよ。

結局、自主勉だけでOKという人たちは、学校の授業中にちゃんと「勉強」をしているんですよね。そこが彼らの強みです。

どうですか。学校の授業中、「なんか今先生が言ってたことよく聞いてなかったけど、後で塾で勉強するからいいや」とか、「ちょっとよく分からなかったけど、後で塾で聞くからいいや」とか、そういう姿勢で学校の授業に臨んでいませんか。

一人で勉強するよりも、塾でその先生たちや仲間たちと一緒に勉強するのが合っているということ自体はいいんです。でも、学校という、本来の学びの場、学びの時間を何となくやり過ごしてしまうのは、実にもったいない話です。

塾が必要という子どもたちの中には、今この時に集中して聞くぞ、しっかりと理解してできるようにするぞという意気込みがまだまだ弱いなという人は、やっぱり多いかなと思います。

逆に、学校の授業も集中して頑張る、塾の授業も1回1回を大切にするようになれば、学習効果は2倍にも3倍にもなっていくと思います。